銀行はどう審査をしているのか?~個人編~
今回は銀行がお金を貸す時の審査についてです。
個人向けの審査の仕組みは簡単です。
法人向けは少し複雑なので別の機会に書こうと思います。
銀行の審査は何を見ているのか?
先に結論ですが、個人向けの融資の場合、スコアリングで貸せるor貸せないがほぼ決まります。
スコアリングとは、借り主の「年収」「勤務先」「勤続年数」「年齢」「他の借り入れ有無」などの多彩な情報を数値化したものです。
簡単に言ってしまうと、公務員や大企業に長く勤めてる人の方がスコアが良く、お金を借りやすい、ということです。
他の借り入れ有無について、「借りる時に申告しなきゃバレない」と思うかもしれませんが、バレます。
銀行はお金を貸す時に「個人信用情報」の照会をしているからです。
個人信用情報とは、クレジットカードやローンなどの個人情報が事細かに集まっている情報のことで、基本的にどこの金融機関であっても登録されています。
ここで借り入れが多すぎと判断されると、借りれないということになり得ます。
審査は人間からAIに変わるのか?
上の項目を読んでもらうとわかるように、貸せるor貸せないに人間の判断はほぼ介在しません。
スコアリングで確定してしまうような分野なので、人がやる必然性は低くAIのようなロボットの出番がこれから増えていくと思われます。
住宅ローンに関しては、不動産が関係していて個別事情を考えなくてはいけないケースが多くあります。
住宅ローンをAIがやるにしても、ローンを組むまでのやり取りには当分人間が必要です。
ローンを通しやすくするためにできること
いきなり年収を上げるのも、いきなり勤続年数を増やすのも困難です。
年収は転職すればできますが、、、
これからお金を借りようという人が、他の借り入れを減らすのも非現実的です。
できることとすれば、「不要なクレジットカードやカードローンを整理すること」です。
カードローンの場合、借り入れの極度額が通常設定されています。
知っておいていただきたいのは、100万円の極度額が設定されていると、100万円借りているのと同じと見なされる、ということです。
認識が薄いまま機能だけ付いている可能性もありますので、確認してみるといいと思います。
また、個人信用情報は自分で確認できます。
有料ですが、自分の信用状況がどう見られているのかは参考になるかと思います。
現在、日本で個人信用情報を管理しているのは次の3つの個人信用情報機関です。
1.株式会社シー・アイ・シー(略称:CIC)
2.株式会社日本信用情報機構(略称:JICC)
3.全国銀行個人信用情報センター(略称:KSC)
https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
データ保有量はCICが日本最大と言われていますので、自身の信用状況開示を受けたい場合はCICから受けてみるといいと思います。
まとめ
1.個人向けの融資においてはスコアリングがほぼ全て
2.自身の個人信用情報は開示を受けられるので、やってみるのもあり